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2005年04月14日

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風が舞い、花びらが頬を掠めた。
そこは父の故郷。父を知らぬ子が、今、咲き誇る山桜のなかに居る。
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唄が聞こえた。空耳か、母の声。
澄んだ青い空から、体を大事にと。涙の空に母の笑顔があった。

桜が似合うな。
振り返ると、友の笑顔があった。桜の花びらが全身を包んでいた。

元一ノ宮町遠田、桜の似合う山里。
両親の墓がある市。
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(王子ペンション村を訪ねて)