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2007年11月29日

百合の花

外は小雨がパラついています。
静寂、暗闇、そして故郷が横たわっています。
父母の家を再建して一年が過ぎました。父が遠田を離れて、半世紀以上、母の遺言であった墓を友人達の協力で整理をし、今が在ります。

一階の塾の広間に、清楚な百合の花が有ります。
誰が活けたのか分りません。嘗て、学校へ行く前に私の家に立ち寄り登校していた子供たちの姿はありませんが、塾で語らう人達は増えています。

昨日、職員面談は50人。
50人の人生と会話する時間は、制約が有りすぎますが、しかし平均10分の時間は、凝縮されたものが有ります。
「市長は、壊し屋と思っていました。私はこれからまだ30年、淡路市と共に生きます。持続可能な淡路市を早く作って下さい」と、ハッパをかける若者もいました。
有難う。
私の、県民局長時代を知っている若者でした。

友人達が去った塾の広間、暗闇の中、百合の花と対峙しながら、明日の淡路を考えていました。
塾の名前は、門下市塾。後継者育成の心の空間です。
吹くはずのない風が広間に吹いていました。錯覚とは思いません。これまで、多くの友人達が集った場所です。