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2010年01月08日
淡路島を考える
津名学としての矜持。
淡路島の考察としては、洲本学、津名学、そして淡路学を書かれた福谷先生の名著が有ります。私達後輩としては、その意を受けて淡路島学の考察を進めなければなりません。福谷先生の帰結は、「淡路島一市」でした。私達は、平成の大合併の流れの中で、やむを得ず、3市体制を受け入れました。昨年、柳洲本市長は、淡路一市を目指すと、議会で宣言されたようです。
さて、過疎少子高齢化の問題は、都会の団地等で見られるように、淡路島だけの問題ではありませんが、淡路市は、阪神淡路大震災のダメージと、この不効率(不成形)な地形課題により、より以上のハンデイーキャップを背負っています。
しかし、そのハンデイーキャップを、視点を変えて、プラス要因として利活用しなければなりません。それが、世界的観光立島・淡路市宣言でした。
淡路島には、敗戦後、三つの転機が有りました。まず昭和の大合併では地域格差の解消等。次の平成の大合併では、淡路島一市の創生に近づきました。三つ目は、明石、鳴門大橋の架橋です。利便性の背後に、島であるが故に、守られていたものの喪失、崩壊が有りました。そして、いよいよ、橋の無料化が現実味を帯びてきた今、これまで苦渋を辛抱し続けてきた、私達、島人は、自らの力で身の丈に合った、故郷復権を、後継者のためにしかけなければなりません。
奇しくも、淡路JCが、今年度のテーマに、「市民討議会」を選択しました。
これは、視点を変えようといった事からの発想でもありますが、淡路市も、百年を越える歴史を持った小学校等の統廃合を実施しています。それは、子供の教育の場としての学校と、地域の生活拠点としての施設を区別することで、身の丈に合った将来の市政運営に備えるためです。
そして、世界的観光立島・淡路市を標榜し、観光資源を地域住民との協同作業で活かしながら、地域コミュ二テイーの再生に努め、交流人口等と漁業、農業、畜産、花卉、そしてお線香などの地場産業、地場産品の相乗効果を、加速させます。
旧5町の融合の道筋に一区切りがついた淡路市は、その地形、人口分布、交通網などの課題を解決するため、単なる集約ではなく、二眼レフ的機能を発揮して、集約と散開のダブルスタンダード(二重の基準)を展開していく中で、以下の展開を図ります。
目標として、1淡路市の明るい未来、あらゆる活性化の実現を目指す。
2淡路市の安全安心、夢のあるセーフテイーネット(守り)を構築する。
3行政の不効率の是正を推進し、小さな市役所を目指す。
具体的政策、1持続可能な行財政の確立。
2目標、数値、スケジュールなどの公表。
3市民と共に、地域の運営を推進する。
* そして最終目標は、将来の世代に誇れる、街創りの着実な推進を図ることです。
それは、合併の過渡期に遭遇した者の、使命であり矜持でも有ります。
・兵教組新春旗びらき。
日本の教育を語る現場でした。