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2010年12月30日

今年の事業仕分け

「門より出し青藍の器もあるよしなれども」杉田玄白、蘭学事始。
なれどもの後は、百人が百人の意味が有ります。

昭和45年11月25日、「このままでは日本は悪くなる」と現状を憂い、決起した三島由紀夫は、その自決する前に、清浄、清明、無垢といったピュアなものに惹かれていたという。
ある意味、政治の一新を促し市ヶ谷に立った。しかし、国民は動かず、自衛隊すら傍観した。
あれから40年、「このままでは、日本はなくなってしまう」と予言した三島の言葉は現実味を帯びている。
当時の楯の会のメンバーも70歳に近くなっている。
鈴木邦男氏は、「三島に負け続ける我々として、国民の精神を型にはめ、強制することを嫌い、国防は名誉ある権利、義務にすると名誉が汚れる。核も反対。巨大な武器信仰は、国民の防衛精神、人間性を損なう。そして、愛国心という言葉は、官製の押し付けがましい嫌な言葉とした」三島由紀夫を預言者と評しています。

そこまで大げさではないとして、淡路市の事業仕分けの狙いの3項目は、1市民への情報提供。2職員の研修。3行革でした。
具体的には、三年計画の初年度、22年度は、事業の件数として20件、これは全部局、全事務所等に関連さすためでした。次年度は、職員からの提案、あるいは、市民からの応募などの方式で、件数を半分ほどに絞り、質を高めたいものです。

今回、不要とされたもの4件の検証をします。不要と言っても意見は多様です。
1淡路人形協会負担金。
 (評価)財団法人の独立経営を目指し、市が説明責任を果たせるようにすること。
 (対応)23年度中に財団と意見交換をし今後の方針を決める。伝統芸能を否定するものではない。
2高齢者祝福記念品贈呈事業。
 (評価)もっと効果のある事業に転換等。
 (対応)23年度予算で検討。
3下水道加入促進補助事業。
 (評価)全体計画を見直し補助のあり方を検討する。
 (対応)23年度予算で検討。
4防犯協会負担金。
 (評価)市の本来事業ではない。民間主体でやるべきでは等。
 (対応)23年度予算で検討。

*平成23年度当初予算の査定の中で、各部局等からヒアリングして整理します。