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2011年06月16日

戦争を知らない子供たち

16年前の阪神淡路大震災、瓦礫の中で嗅いだ臭いを今でも忘れていない。
その臭いを、僕の先輩であった人が、「空襲の跡と同じ臭いです」と教えてくれました。
その方が存命であれば、「今回の津波の跡は、空襲で焼け野原になった戦後の風景と同じだ」と言われるかも知れない。

とすれば、これは敗戦と同じです。
東京一極集中する現実の中で、単純に元に戻そうとする復興ではなく、これからの新しい町や村の形を考えなければならない。
淡路市の合併もそうで、五つが寄っただけで、全てが満足するような嘘ではなく、集約し質を高める新しい地域運営の形を整えなければ、全てが沈没してしまう。

戦争を知らない年代の、(財)国家基本問題研究所、櫻井よしこ理事長は、意見広告の中で、「責任者は首相ひとりではない」として、その事を反面教師に、「今こそ、志ある政治家が中核的役割を担わなければならない」としています。

一般マスコミが知らないふりをする、パホーマンスでないボランテイア、外国から称賛される、「どうして日本人はあのような時に、整然と静かに行動できるのか?」と言われる国民性、それらは、戦争を知らない年代が、かろうじて引き継いだ日本のDNAにより維持されています。
しかし、ゲームのバーチャルの戦争を知っている子供達が、本来の意味での日本の中核になった時、逍遥として「敦盛」を舞う事が出来るのか?
今更ながら教育の重要性を思います。

・市民と議員の有志意見交換会。