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2011年12月24日

自由診療

TPPは、環太平洋経済連携協定。FTAは、自由貿易協定。
後者は、韓国と米国が結んだように、加盟国間で取引される全品目の関税を撤廃すること。
前者は、後者の貿易協定とは違い、サービス等すべての商品について、例外なしに関税その他の貿易障害を撤廃することが目標です。

結果、国民全員が保険料を国に納め、国が平等に医療を受けられるよう保障している日本の皆保険制度に影響が及ぶと懸念されています。
医師が自由に料金を設定できる「自由診療」は、そのため、先進医療や美容外科などを除き、厳しく制限されています。

TPPによって、自由診療が主流であるアメリカなどとの診療報酬体系が同一化されるとなると、日本も自由診療を解禁されることに繋がります。

アルフレッサ㈱ニュースでは、「富裕層は十分な医療が保障されるが、お金の無い人は、医療が受けられない病院ができ、保険診療を扱う病院に患者が集中することにより医師達が疲弊したりなどする。日本の医療を守るには、TPP参加は見送るべきでは?」としています。

一つの見識ですが、現在でも実態は富裕層はそれなりの処遇を受けています。
自力で治す価値観の人間は、簡単には医者の世話にはなりません。
制度が変わっても中身は変わらないのでは、という意見も有ります。

連休中日、市役所で働く職員の姿は多い。
漁業で生計を営んでいる青年と話しました。
何故、淡路市は合併しなければならなかったか、市の財政再建のため、職員の給与をカットせざるを得なかった事など、私の話を聞いて彼は言いました、「市長もっと市民に詳しく言ってくれ」
まだまだ、広報が足りてないようです。

もう一つ、彼の言い分は、「税金が高い」。高いと思わないような地域にしなければなりません。
その一歩は、やはり公平感です。
皆、平等に義務を果たしていることから、きちんとしたサービス、行政執行に繋がります。