日記 « 師走 | 活動報告のトップ | 焚き火 »

2014年12月03日

石門心学

江戸時代中期に興り、明治時代に衰退した石門心学、「こころ」よりも「もの」が優先される現代において、私達は改めて、先人の倫理学に思いを馳せなければならない。
世評言われるように、石門心学の思想家として、石田梅岩(1685~1744年)、二宮尊徳(1787~1856年)がいました。
社会教育家、田中真澄氏は、「梅岩、尊徳は不況期に生きながら、目の前に起きたことをあれこれ嘆くのではなく、それよりも、そこから何を学び取り、それを次の生活にどう活かしていくかという発想で物事に対処していく姿勢を、確立していた。私達の周りには悪い人も居るがその数は少ない。多くの人は善人である、というプラス思考を持っていた。願望のイメージを伴った強烈な想念、信念の力が強いほど効果が上がる。これからの厳しい時代を乗り越えていく運命にある私達日本人にとって、大きな勇気づけになると思われる」と論評しています。
「私達日本人」を淡路市に置き換えれば、おのずからその意味が生きてきます。
早朝、門下市塾を訪れていただいた市民の方が、「色々と有ると思いますが、淡路市の大方の評価は良いです。まず一定の落ち着いた行政運営、そして開かれた姿勢、多くの市民、住民、そして来島者は感じています」と表現していただきました。
淡路市は、合併10年の節目を迎えました。
市政運営の一番の課題は、5町の融和でした。拭いきれない課題、五つの核を線で結び、面的に生かす工夫でそれなりの評価も得ています。
人間も同じことです。心と心を結ぶ事によって、和が保たれ、平和に繋がります。詰まらない嫉妬、憎しみからは何も生まれません。
淡路島にとっても過渡期の今は、石門心学の「プラス思考」に学び、「井戸を掘った人を忘れない」という儀礼の心、「自分の力で切り開く人生」の教えを旨として、前進しなければなりません。

何よりも、深く暗い病巣を、地域課題と勘違いしてはなりません。

(主な出来事)
・淡路JCとの意見交換

・三井住友との意見交換

・淡路島市長会
 広域消防庁舎、淡路総合事務所(県民局)、洲本市役所庁舎、洲本警察庁舎など、27年から29年にかけて新設、改修等行われます。
 物事が動くとき、視点によっては賛否が分かれます。行政は中立的視点で公平な事業執行を目指す責務を負っています。

・市民との意見交換。