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2015年03月02日
施政方針
第56回淡路市市議会、合併10年最後の市議会を、今日、招集しました。
約50分思いを込めて演説しました!
平成27年度当初予算施政方針・序文(11回目)
10年前、2005年6月定例会において、67名の市議会議員に施政方針を申し上げました。
「鳴門、明石海峡の架橋により島が島でなくなり、戦後生まれの世代が還暦を迎え、阪神淡路大震災から10年の節目の年、私達の新生・淡路市が誕生、震災の島から花の島へその一端を担うこととなりました。市政の根幹は、市民本位の街創り。5町から一つの行政体を運営するには、三つの必要事項が有ります。
一つは、信頼関係の構築。まずは、情報共有と相互連携。
二つは、市民が生活圏と行政圏を区別して考える事。権利と義務のすみ分け。
三つは、夢。「明石海峡大橋無料化」は近未来への挑戦であり、島民意識への警鐘で、負の部分への対応も同時に考えないといけない。
「誰にも見せない涙」と言う言葉が有るが、自分だけの事を考える人間には、その涙は流れない。と、決意を述べています。
あれから10年、再度の節目の年、淡路市が合併10年の検証を踏まえ、旧五町の負の遺産の柵を断ち、ワクワク感の有る新しいステージに立つ平成27年度は、残された5年の淡路市運営の初年度にもなります。
何よりも、人口減少、少子、高齢化の加速する淡路市の現実を素直に認識し、行政運営を考えなければなりません。
安倍内閣の最重点課題は、「地方創生」。地方再生無くして日本の再生無しというのがキャッチフレーズです。
その視点に基づいた淡路市の、現状認識と方向性は、
まず人口課題です。
再生という観点からすれば、淡路市の場合は、合併時の人口5万人確保が取り敢えずの目標です。細かく言えば、人口分布の中身だと言う事になりますが、約96%の子供が生まれる年代20~39歳の女性人口の確保が人口減少を食い止める要因の一つです。
もう一つは、淡路市から若者が主に都会に流失する事への対策です。
身の丈に合った地域運営をするための人口の確保施策が、中長期の対策として必要です。
そして街づくりです。
本来のコミュニテイーとは、人間が歩いて過ごせる空間、すなわちある程度効率的な街区を形成していなければならない。
淡路市は5町合併の歴史を持ち、それなりの人家連担した地域、文化圏、生活圏を五つ持ち其々が一定の核を形成しています。
5万人弱の人口が集約し経済活動をしていればそれなりの循環する繋がりの有るコミュニテイーが形成されるが、淡路市は物理的に不可能。自動車等の交通手段を効率的に運用して、点と点を線で結び面的に連携する田園都市を目指さなければなりません。
平成27年度当初予算施政方針・奥書
常々、私は「川の流れは両岸から見なければならない」という先人の教えを大事にしてきました。
散在する集落の5町の合併は、生活文化圏を異にしながら、継続してきた地縁血縁の柵によって維持してきた地域にとっては、革命と同様でした。
そのために、合併の効果的進行を図るため、ソフトランデイングを選択し、まず、5町融和を推進しました。
10年前、合併協議会で議論され都市機能集積ゾーンと津名地域は位置付けられていましたが、柔軟な見直しを選択し、二眼レフ的視点での地域経営を目指して、夢舞台ニュータウン計画も着実に推進しています。
東海岸、西海岸の事業展開、キーワードの一つを「海」と位置付け、海の駅の開設、災害有事の時の備えも兼ねた新船建造など、限られた予算の中で、優先順位を明確にしながら着実に積み上げ、それら点と点の地点、施策を線で結び面的に完結させることで、地域的な課題等にも対処してきました。
これらの事は、良識ある市民、住民以外の市域外の方々にも一定の評価を受けています。
未知との遭遇を経験した職員は、過渡期の混乱の中に在っても、常に市民、住民と連携しながら真摯に職務を遂行してきました。
フェイスブックで届いた言葉が、もう一つ有ります。
「自虐的な姿勢より、良識有る人々の支持を確信し、明るい市長を見せて下さい」
この言葉を糧として、これからも矜持を持って、正義を断行してまいります。
(主な出来事)
・人事事務。
・市議会定例会
・農業就労希望の青年と面談
・農業共済決済
・淡路島広域行政事務組合、市長会の協議
・老人クラブ坂本連合会長さんと面談
・関西大学地域連携報告会
学生の参加がなく残念でした。これまでの連携積み上げをどう生かすかが課題です。
・淡路地域活性化事業協同組合設立シンポジューム。津名ハイツ。
理事長は、桑名正徳さん。
*記憶に残った発言。
・栃木県塩谷町企業組合NES副理事長福田さん。
「活性化は、若者、馬鹿者、よそ者から」
・産学公人材イノベーション推進協議会佐竹代表。
「連携は手段、いずれ解消するもの」
いずれにしろ頑張って下さい。
・女子プロ野球誘致慰労会。本当にご苦労様でした。