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2015年05月08日

想い続けてもう10年

早朝、市長就任10年へのメッセージがメールで届きました。
有難う!
                                                              淡路市長就任10年に想う(未定稿) 2015.H27.5.8

 京都南禅寺、哲学の道に雪が舞っていた。電話の向こうから短い言葉が返ってきた。「門君、俺はもう故郷を捨てた」。あれ程、熱い想いを持っていた多くの友はもう居ない。

そして、平成17年5月8日深夜、当選を祝う会場に市の職員が訪問してきました。
当選祝いの言葉と共に、「明日、9時に出勤をお願いします」と伝えてきました。
選挙の整理などで徹夜。翌朝、出勤して当選証書の授与、職員訓示と続き、それから10年ほとんどまともな休みの無い日々を走り続けてきました。

67人の市議会、一人で答弁をしたために「やり過ぎ」と評価され、県と市の立ち位置に
気づくのに時間を要しました。理論先行の前者と現場としての結果責任者の後者。似て非なるものが有ります。職員と共に闘うため心に刻んだ言葉は、「義理を尽くし 屈辱に耐えて
強(したたか)に生きる」。

また、就任して凡そ一年かけて、全職員と面談し、ヒアリングをしました。組織の掌握と職員の融和が目的でしたが、理解を得るのに、大変な作業でした。特に、教育職等専門職の方々は、ヒアリングの意味を理解してくれていたかどうか、不明です。

自分自身が取り組んだ事業としては、融和と公平性の観点からの「一宮中学校体育館建設、各インターチェンジ周辺等の駐車場の有料化」。後継者育成のための、「インターネットを活用した授業の推進、三津基金の創設など」。教育環境を整えるための「保育園、小学校の統廃合、AIE国際高等学校の誘致など」。子供たちの情操教育の観点からは、「五斗長垣内(ごっさかいと)遺跡と岩屋にある松帆台場の整備、下司(くだし)大名行列と伊勢の森神社獅子舞の保護施策など」

また、阪神淡路大震災の後、復旧、復興の会議で故貝原俊民知事は、「これを奇貨として単なる復旧ではなく、創造的復興とするために夢舞台プロジェクト事業は凍結しない」と言明され、今の夢舞台群が在ります。その言葉で淡路市に託された未利用地、その企業誘致の売買不調から始まった各種事業は、今や島内外で34社を数えます。山本光学、東洋合成、パソナ、プライミクス、オリエンタル製靴、イレブンインターナショナルなどは誘致条件を多種多様に活用、何よりも職員のスピード感有る対応の成果でした。そして聖隷淡路病院誘致は産婦人科の開設に繋がり27年ぶりに淡路市で新生児が誕生しました。

地元経済活動と活性化の視点からは、「東浦道の駅フローラルアイランド整備、松帆の湯経営の継続、北淡震災記念公園を教育施設へと見直し経営の基盤を作り、パルシェを株式会社化して運営の推進を図りました。一方ONOKOROを市の条例上の都市公園として地元企業に運営委託し活性化を図るなど」と工夫を重ねてきました。

「いつかきっと帰りたくなる街づくり」の推進のため、何よりも安全安心施策に優先順位を整理して取り組みました。「志筑川放水路整備、県道津名上内膳線と国道の狭隘部分の拡幅、防災安心センターとグラウンドの整備など」です。これらの事業は、自分自身の歴史の集大成として出来たものでした。

 また、全国的に財政指標の厳しい財政環境の中で、福祉施策の工夫をしました。
 生活保護、子育て、教育支援などはもちろん、公共交通が手薄な対策として交通弱者を支援するためにあわ神・あわ姫号の市バス等を運行しました。そして通勤、通学者等のために駐車場を無料化。自転車等の通行確保と有事の対策として新船を造船、8月には淡路島の交通体系が整理出来ます。

市民意識高揚の施策としては、「ナイナイのお見合い大作戦テレビ誘致、兵庫デイオーネ誘致、各種カラオケ大会など文化祭や祭りには自分自身も参加し盛り上げました」

しかし、これらは素直に全てに受け入れられた訳ではありません。
反対のための反対、特定の目的を持った言動は、誘致企業の嫌悪感を誘い、江井給食センター未利用施設は未使用のままの結果となり地元住民の落胆の傷は深いままです。そして施策の大半は理解を得るまでに3、4年の月日を要し、正確な情報はなかなか伝わらないことも有りました。
市の財政の適正化のための行財政改革に至っては、かなり難しいものが有りました。市の職員の研修を目的とした「事業仕訳」に至っては、項目に上がっただけで他市からも注文が付きました。市民の税金をどう使うかの説明、行政の基本中の基本の作業に違和感を抱く言動は常識と倫理観の欠如以外に無いにしても、現実としてありました。

これらの事は想定の範囲内で、証左は二期目、三期目の選挙に有りました。「争点の無い選挙」とマスコミ等に揶揄された事々は、有意の市民の支援で何とか活かされました。
「市長になることだけが目的ではなく、なってから何をどうするかが重要」という主張が認められた結果でした。

あっという間に過ぎた10年、今年、後継者育成塾として場を創設した「門下市塾」の庭に、民家の小さな庭には禁じ手と言われている桜の木、染井吉野を植樹しました。反対していた友は合併10年、節目の今年に静かに逝きました。
小学校1年生の通信簿の通信欄に「潔癖すぎる」と私に書いてくれた恩師は、10年前の手紙の一節に「貴方なら出来る」と便りをいただきました。今は早く来年が来て、咲いた小さな桜の花を先生に見ていただくのが楽しみです。

いずれにしても、決められた15年、その残された5年の初年度に立ち、合併市の初代市長として思いを新たにしながら、次の事を実行します。来年、庁舎最後の増築棟の完成と集約化、そして北淡事務所等の改築と岩屋港周辺整備等で形をほぼ整え、火葬場、道路改良、改修不能な施設の整理などインフラ整備等の完成です。

もし時代の神様が居らっしゃるなら、歴史の節目に、私を初代市長に選んだ理由を聞いてみたい。
父母が逝った実家(門下市塾)に一人、快復は不可能と言われた脊柱管狭窄症を根性で克服し、残された闘いに備えながら、多くの先輩、仲間達の弔い合戦に、心を新たにしている10年目です。

(主な出来事)
・淡路市総合教育会議。TOP別掲
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淡路市は、4月1日から、新教育長制度に移行しました。黒地禎三教育長。
首長が任命、任期は3年。これまでの教育長と委員長を一本化し、権限の拡大が図られています。
教委の仕事内容は変わらず、「総合教育会議」の設置が義務づけられ、教育の目標など「大綱」についても調整し、首長が策定します。

・東浦ふれあい学園
公民連携の講演と、「淡路島恋唄」の歌唱指導。
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今回も熱心に聞いていただきました。有難うございました。

・淡路市いずみ会総会
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会員300人程も参加している団体です。地域の健康施策、宜しくお願い致します。


・認定こども園協議

・伊藤建美さん・瑞宝単光章伝達式

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おめでとうございまいた。長い消防団活動が認められての授賞でした。今後共、どうか宜しくお願い致します。

・津名異業種経営研究会。商工会館。

・市民との意見交換。萬亀。
 本音トークの炸裂。東浦から東浦へ。そして10年。重ねて有難うございました。!