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2015年11月28日

11月29日(日)淡路市政10周年記念式典

淡路市制10周年記念式典 市長式辞概要

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日時 (2015)平成27年11月29日(日)13時30分~
場所 淡路市立しづかホール           
 本日ここに、淡路市制10周年記念式典を開催いたしましたところ、兵庫県知事代理吉本副知事をはじめ、市長会長の山中芦屋市長様、隣接市町を代表しての久元神戸市長様など多数の御来賓の皆様には、公私何かと御多忙のところ、御臨席を賜り、また、多くの市民の皆様の御列席を賜り、厚く御礼申し上げます。
 また、阪神・淡路大震災で救援隊を派遣していただいた御縁により姉妹都市を締結しています北海道奥尻町の新村(しんむら)町長、麓(ふもと)議長、さらには、友好都市を締結しています中国浙江省義烏市の龔(ごん)副主席他5名の方々にも御遠路、御祝いに駆け付けていただき、この式典を開催できますことをこの上ない喜びと存じています。
 さて、淡路市は、平成17年4月1日に旧の津名、淡路、北淡、一宮と東浦の旧津名郡5町が合併により兵庫県27番目の市として誕生し、本年4月1日に、10年という大きな節目を迎えることができました。この間、豊かな自然と文化、太陽の光に包まれ、人々の笑顔があふれる「淡路のウェルカム・シティ」を将来像としたまちづくりを進め、市発展の礎を着実に積み重ねてこられましたのも、ひとえに、国、県、近隣の市町をはじめ関係機関の皆様の格別の御指導、何よりも市民の皆様のたゆまざる御努力の賜物であり、ここに、改めて深く敬意を表しますとともに、心から感謝を申し上げます。
 この10年を振り返りますと、淡路市は東海岸、西海岸を擁し5つの地域の核が散在するという地理的な課題に対応し、財政再建、旧5町の融和、安全・安心対策等への取組を最優先課題として、バランスに配意しながら、新市の一体感の醸成に努めてまいりました。
 その後、持続可能な行政運営を確立するため、一つに「企業誘致の積極的な推進」、二つに「観光政策の充実」、三つに「特色ある教育の充実」を最優先施策として、これまでの行政運営の継続性と安定性を確保し、市民と共に痛みを分かち合いながら、行財政改革、企業誘致・ふるさと納税の推進等に積極的に取り組んでまいりました。その結果、財政運営では10年間の決算を黒字として、平成26年度決算における実質公債費比率19.7%、除く震災では14.6%、将来負担比率229.2%、除く震災では185.7%と、毎年数値的な改善を図りながら、徐々にではありますが財政健全性を確保し、身の丈に合った維持可能な地域経営を確立するため、一歩ずつ着実に進んでまいりました。
 しかし、事業執行をするためには、国、県の許可がいる団体であります。平成28年度から普通交付税の合併算定替により段階的に減額となり、5年後に約15億円の交付税が減額となります。また、税収等の自主財源が乏しい財政体質の市であるがゆえ、大規模な災害発生や地方財政に対する国の動向などに大きく影響を受ける懸念があり、さらに、維持可能で健全な財政運営と行政の効率化が求められています。
 これまで、淡路市として、小学校・保育所の統廃合とその基幹となる施設整備をはじめ、水道運営の広域化、地域事務所や教育施設の耐震補強等の整備、道路や下水道等のインフラ整備に取り組んでまいりました。
 また、重要施策の一つである企業誘致では、阪神間に近い地理的優位性を生かして、雇用創出を義務付け、花博跡地、旧北淡東中学校、旧野島小学校、旧東浦分校等の廃校後の施設の利活用など創意工夫を図りながら、淡路市に27年ぶりに新生児が誕生した聖隷淡路病院をはじめこれまで37社の企業誘致に成功し、また、女子プロ野球チーム「兵庫ディオーネ」の誘致など、就業機会を増やし、若者が定着できる施策に積極的に取り組んでまいりました。
 少子化対策では、乳幼児・こども医療費無料化の拡充、新婚世帯家賃等の助成、出産費用の無料化、多子世帯に対する学童保育料の軽減や保育料同時入所の無料化など、出会いから子育てまで幅広く、多子世帯に視点を置いた施策に積極的に取り組み、教育では、あさひプロジェクト、ICT機器を活用した授業の取組である「タブレット活用教育」を先導的に展開し、生徒の学力向上と教職員の資質向上などの生徒指導の充実を図るための学校づくりを目指してきました。
 一方、重要政策である公共交通対策として、明石海峡大橋の通行料値下げの推進、生活交通基盤の強化と災害時の輸送手段を確保するための明石海峡航路に新船舶「まりん・あわじ」の導入、北部生活観光バスをはじめとするコミュニティバスの運行、また、自然、食、歴史と神話などを活かした淡路島の魅力を発信する子ども観光大使、淡路島アンテナショップ・淡路市東京事務所の開設、近い将来に起こるとされる南海トラフ巨大地震、豪雨等の災害に対応するためのハザードマップの作成、災害時の応援協定の締結、基幹産業である農水産業、地域活性化の根幹である商工業への支援など、少しずつではありますが「世界一幸せな淡路市」を目指して取り組んでまいりました。
 また、合併当初約50億で建設する計画であった庁舎は、建設費を5分の2に縮小し本庁舎への集約によるワンフロアサービス窓口の設置、津波に対する避難場所の確保など、創意工夫により新生・市役所機能の最終形である庁舎増築棟が本年度末に完成します。
 早10年、量から質へとサービスを移行した行政の成果が見え始めていますが、これからの5年間が真の意味での正念場であります。北淡事務所の整備、岩屋ポートビル等の再整備、東浦事務所の耐震化、津名事務所の整理、市営駐車場の整備、新火葬場等の建設、図書館等の公共施設の適正整備など、まだまだ取り組まなければならない課題もあります。
 終戦70年、阪神・淡路大震災から20年、鳴門大橋架橋から30年、再度の節目の年、淡路市が「合併10年の検証」を糧に、旧5町の負の遺産の柵を断ち、ワクワク感のある新しいステージに立つことになります。
 キャッチフレーズの「いつかきっと帰りたくなる街づくり」にある三つの意味、一つは「育ち住んでいる人たちが安全で安心して快適に生活できる街」、二つは「故郷を離れ島外で頑張っている人たちが、帰ってきたくなる街」、三つは「一度は訪れたくなる街」の実現を目指し、この10年の歩みを礎に淡路島のフロントランナーとして、また、この度、策定した淡路市地域創生総合戦略の施策を実施し、人口減少対策等にも積極的に取り組んでまいります。
 さて、本日の式典では、この後、淡路市が誕生してから10年間、地方自治の振興発展、社会福祉の充実、市民生活の安定向上、教育文化及びスポーツ振興など、特に優れた功績を残されました35人、14団体の皆様、また、市の公益のために多額の御寄附をいただきました岡猛(おかたけし)様、藤田善史(ふじたよしふみ)様、また、故 西畑文枝(にしはたふみえ)様の御遺族の方々には、その献身的な御尽力と不断の御努力に対しまして、その功績を顕彰いたします。受賞されます皆様には、深甚なる敬意と感謝の意を表すとともに、今後も十分御自愛していただき、淡路市の発展のため、引き続き一層の御指導・御支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
 本日の式典が、行政と関係諸団体、市民の皆様方との連携を深め、淡路市の更なる飛躍への心あわせの機会となりますことを強く願うものであります。
 結びに、この記念すべき節目に当たり、本日御臨席を賜りました御来賓の皆様、また、市民の皆様には、今後とも御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆様の益々の御健勝と御多幸、そして、淡路市の末永い発展を心から御祈念を申し上げ、市を代表しての淡路市制10周年記念式典の式辞といたします。

  平成27年11月29日
淡路市長 門 康彦 

・主な出来事(門 日誌)
・中国浙江省義烏市訪問団歓迎夕食会
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ゴン副主席、王主任他。
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情報の共有と相互連携です。

・塩田小学校学習発表会・地区文化祭。皆川所長
・来賓対応 奥尻町。岡猛様。